「夫が単身赴任中、生活費はいくら渡すべき?」
単身赴任中は、生活費が二重になり、家計に負担をかけることが多くなります。
生活費は住む地域やライフスタイルによって大きく変わりますが、一般的な相場を知っておくことが大切です。
この記事では、単身赴任の生活費はいくら渡すべきか、生活費の相場をもとに解説します。
さらに、生活費の節約術や不足した場合の対処法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
生活費はいくら渡すべき?単身赴任の生活費相場
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2023年」によると、単身世帯(勤労者)の生活費の平均は月182,114円です。
詳細は、以下のとおりです。
1ヶ月の生活費 | 182,114円 |
(主な費用の内訳) | |
食費 | 43,617円 |
電気代 | 5,946円 |
ガス代 | 3,127円 |
水道代 | 2,073円 |
家具・家事用品代 | 5,163円 |
洋服・靴代 | 5,173円 |
交通費 | 6,639円 |
教養娯楽費 | 21,458円 |
たばこ代 | 1,811円 |
交際費 | 12,433円 |
通信費(携帯・インターネット等) | 7,038円 |
収入や生活環境によって異なるものの、単身世帯(勤労者)の生活費平均が月182,114円というデータは、単身赴任の生活費をいくら渡すべきか決める際の参考になります。
年齢別の生活費相場
年齢別の単身世帯(勤労者)の生活費についても見てみましょう。
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2023年」によると、単身世帯(勤労者)の年齢別生活費の平均は、以下のとおりです。
年齢 | 1ヶ月の生活費 |
34歳以下 | 167,633円 |
35〜59歳 | 200,558円 |
■主な費用の内訳
・食費
34歳以下:38,668円
35〜59歳:47,613円
・電気代
34歳以下:5,056円
35〜59歳:6,191円
・ガス代
34歳以下:2,975円
35〜59歳:3,134円
・水道代
34歳以下:1,714円
35〜59歳:2,216円
・交際費
34歳以下:10,553円
35〜59歳:12,432円
地域別の生活費相場
単身世帯(勤労者)の地域別生活費の平均は、以下のとおりです。
地域 | 1ヶ月の生活費 |
北海道・東北地方 | 174,143円 |
関東地方 | 189,328円 |
北陸・東海地方 | 176,423円 |
近畿地方 | 180,169円 |
中国・四国地方 | 163,148円 |
九州・沖縄地方 | 185,761円 |
地域によって生活費の平均額には、1万〜2万円ほどの差があります。
年収別の生活費相場
単身世帯(勤労者)の年収別生活費の平均は、以下のとおりです。
年収 | 1ヶ月の生活費 |
200万~300万円 | 143,771円 |
300万~400万円 | 165,912円 |
400万~500万円 | 191,133円 |
500万~600万円 | 195,305円 |
600万円以上 | 247,317円 |
年収によって、1ヶ月の生活費には大きな差が生じることがわかります。
単身赴任で渡す生活費の目安は16万〜20万円
単身赴任の生活費は、16万〜20万円が目安です。
ただし、これは総務省の家計調査にもとづいた金額で、実際の生活費は地域やライフスタイル、収入などによって異なります。
例えば、単身世帯の1ヶ月の平均生活費は182,114円ですが、年齢別では34歳以下が167,633円、35〜59歳が200,558円、年収別では143,771円〜247,317円と幅があります。
そのため、実際の家賃や食費、光熱費、交際費、日用品費などをもとに、具体的なシミュレーションを行って決めることが大切です。
収入に対して生活費の割合が高すぎる場合は、生活費の見直しや節約を心がけるとともに、副業などで収入を増やすことも検討しましょう。
単身赴任の生活費をいくら渡すか夫婦円満に決めるポイント
「生活費が足りない!」と揉める前に、夫婦で納得できる金額を決めておくことが大切です。
ここでは、単身赴任の生活費をいくら渡すべきか、夫婦円満に決めるためのポイントを解説します。
生活費を具体的に計算する
家計や手当を考慮し、生活費を具体的に計算しておきましょう。
生活費の相場はあくまで目安であり、実際の支出とは異なる場合があるためです。
まずは単身赴任先でかかる家賃、光熱費、食費、通信費などの費用をこまかく計算し、自宅での生活費と合わせた合計が収入や手当の範囲内に収まるか確認することが大切です。
もし支出が多い場合は、節約も視野に入れて対応しましょう。
収入や手当、単身赴任先と自宅での生活費、将来のための貯蓄や投資資金、税金など、全体を整理しシミュレーションしてみてください。
生活費の計画やシミュレーションが難しい場合は、ファイナンシャルプランナーなど専門家に相談することをおすすめします。
なお、単身赴任に伴う手当は給与所得として課税対象となり、税金が発生する点にも注意しましょう。
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夫婦でしっかりと話し合って決める
生活費の金額は、夫婦でしっかりと話し合って決めることが大切です。
一方が我慢するのではなく、お互いが納得できる金額を設定しましょう。
■話し合いのポイント
- 収入や支出をオープンにする
家計簿アプリなどを活用して収入と支出を「見える化」することで、より建設的な話し合いが可能になります。 - 生活費以外の費用も考慮する
帰省費用や旅行費用、貯蓄、子どもの教育費など、生活全体にかかる費用を考慮して単身赴任の生活費を決定しましょう。これらの費用を無視して計画を立てると、家計全体で赤字になってしまう可能性があります。 - 単身赴任手当の金額や支給条件を確認する
会社によって単身赴任手当の金額や支給条件は異なるため、事前に確認しておきましょう。手当の有無や金額によって、単身赴任で渡す生活費が大きく変わる可能性があります。 - 節約できるポイントを話し合う
食費や通信費など、どこで節約できるかを一緒に考えてみましょう。節約することで家計全体の負担を軽減できます。
しっかりと話し合って決めることで、後々揉めることを回避でき、共通の認識を持ちながら協力して進めることができます。
定期的に生活費を見直す
単身赴任中の生活費は、一度決めたら終わりではありません。
- 物価の変動
- 食生活の変化
- 光熱費の季節変動
- 帰省の頻度
- 忘年会や新年会シーズン
など、さまざまな要因で生活費は変動します。
夫婦で定期的に家計を見直し、生活費が足りているか、無駄な出費はないかなどを話し合うようにしましょう。
例えば、食費を節約するために、週末に作り置きのおかずを持たせる、帰省時に食料品を持たせるなどの工夫もできます。
単身赴任の生活費の渡し方
生活費をいくら渡すか決めたら、次はその渡し方を考えなければなりません。
銀行振込、クレジットカード払い、現金手渡し… どの方法がベストなのでしょうか?
それぞれにメリットとデメリットがあるので、単身赴任する方の状況や家族のニーズに合わせて、最適な方法を選びましょう。
銀行振込のメリットとデメリット
■銀行振込のメリット
- 確実にお金を渡すことができる
銀行振込は、現金のように紛失するリスクがなく、確実に相手に送金できます。 - 記録が残る
いつ、いくら送金したかという記録が残るので、後から確認できて便利です。 - 手数料が安い
銀行やプランによっては、振込手数料が無料または安い場合があります。
■銀行振込のデメリット
- 即日反映されない場合がある
銀行や時間帯によっては、振込が即日反映されない場合があります。 - 振込手続きが必要
振込手続きは、窓口・ATM・ネットから行う必要があります。手続きを忘れると、単身赴任先の夫が支払いや返済に困る可能性があるので注意が必要です。
クレジットカード払いのメリットとデメリット
■クレジットカード払いのメリット
- ポイントが貯まる
クレジットカードで支払うことで、ポイントが貯まり、特典や割引などお得に利用できます。 - 支払いを遅らせることができる
クレジットカードの締め日や支払日によっては、実際の支払いを遅らせることができます。 - 家計管理がしやすい
クレジットカードの利用履歴を確認できるため家計管理がしやすいのが特徴です。
■クレジットカード払いのデメリット
- 使いすぎのリスク
手元にお金がなくても支払いができてしまうため、使いすぎに注意が必要です。 - 手数料が発生する場合がある
クレジットカード会社や利用方法によっては、手数料が発生する場合があります。 - 利用できる範囲が限られる
家賃や光熱費などの支払いは、クレジットカードに対応していない場合があります。
現金手渡しのメリットとデメリット
■現金手渡しのメリット
- すぐに渡せる
銀行振込のように手続きや時間が必要なく、すぐに相手に渡すことができます。 - 手数料がかからない
銀行振込やクレジットカード払いのように手数料は発生しません。
■現金手渡しのデメリット
- 紛失や盗難のリスク
現金は、紛失や盗難のリスクがあります。 - 記録が残らない
現金手渡しでは、送金記録が残らないため、トラブル発生時の証拠になりません。 - 管理が大変
高額な現金を持ち歩くのは、セキュリティ面でも管理が大変です。
夫婦でよく相談し、ライフスタイルや状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
すぐに実践できる!単身赴任の生活費を節約する方法
単身赴任は何かとお金がかかります。
会社から手当が出ても、予想外の出費が発生したり、慣れない一人暮らしでついお金を使いすぎてしまったり…なんてことも。
単身赴任生活を少しでも経済的にするために、すぐに実践できる節約術を紹介します。
家電の使い方を見直して光熱費を削減する
光熱費は毎月の固定費の中でも大きな割合を占めるため、節約の効果が現れやすい部分です。
家電の使い方を少し見直すだけでも、年間を通じて大きな節約につながります。
主な節約ポイントは、以下のとおりです。
単身世帯(勤労者)の1ヶ月の水道光熱費の平均は、電気代が5,946円、ガス代が3,127円、水道代が2,073円となっています。
※総務省統計局「家計調査(家計収支編)2023年」
■エアコンの節約術
- 設定温度の見直し
エアコンの設定温度を見直すだけで、電気代を効果的に節約できます。例えば、冷房の温度を27℃から1℃上げることで、年間約940円の電気代を節約でき、暖房の温度を21℃から1℃下げると、年間で約1,650円の削減が可能です。 - 必要なときだけ使用する
エアコンは必要なときだけ使用するよう心がけましょう。冷房の使用時間を1日1時間短縮するだけで、年間約580円の電気代を節約できるとされています。 - 定期的にフィルターを清掃する
フィルターの定期的な清掃が効果的です。エアコンのフィルターを月に1〜2回掃除することで、掃除を行わない場合と比較して年間約990円の電気代を節約できます。
参照:経済産業省 資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約|空調」
■冷蔵庫の節約術
- 冷蔵庫の中を整理する
冷蔵庫に食材を詰め込みすぎると、半分の量にした場合と比べて、年間の電気代が約1,360円も変わるとされています。 - 冷蔵庫を開けている時間を短くする
冷蔵庫を開ける時間を20秒から10秒に短くすることで、年間の電気代を約190円削減できるとされています。 - 適切な設定温度に
冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」に変更すると、年間で約1,910円の電気代を削減できる可能性があります。
参照:経済産業省 資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約|キッチン」
■テレビの節約術
- 必要なときだけ電源を入れる
50V型の液晶テレビの視聴時間を1日1時間減らすことで、電気代を年間約895円削減できるとされています。 - 画面の明るさを適切に設定する
テレビの輝度を1割下げるだけで、電気代を年間約581円削減できるとされています。
参照:経済産業省 資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約|エンターテイメント」
■シャワーの節約術
- シャワー時間を短くする
シャワーは1分間に約12リットルのお湯を使用します。シャワーの時間を1分短くすることで、年間のガス代を約2,070円、水道代を約1,140円節約できるとされています。
参照:経済産業省 資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約|風呂・トイレ」
まだ試していない節約術があれば、ぜひ実践してみてください。
不要なサブスクリプションサービスを解約する
使わなくなったサブスクはありませんか?
動画配信、音楽配信、ネットサービスなど、一度契約したままになっているサービスがあれば、今すぐ解約して固定費を減らしましょう。
2〜3ヶ月利用していないサービスは今後も使わない可能性が高いです。
固定費の削減は節約効果が大きいため、積極的に解約を検討してみてください。
格安SIMやお得な料金プランに乗り換える
大手キャリアのスマホを利用している場合、格安SIMに乗り換えることで通信費を節約できる場合があります。
また、現在契約中の大手キャリアでも、プランの見直しや家族割の利用、データ容量の削減などによってコストを抑えられる可能性があります。
▼携帯料金の月々の平均額は約3,297円、端末代に関しては月々約5,824円となっています。
※総務省「携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査」
外食やコンビニ利用を減らして自炊を心がける
外食やコンビニ弁当は食費がかさんでしまうため、できるだけ自炊を心がけましょう。
休日に作り置きをしておけば、平日の負担も軽くなります。
レシピサイトや動画を参考にすれば、料理初心者でもさまざまなメニューに挑戦できます。
自炊が難しい場合は、コンビニではなくスーパーを利用するのがおすすめです。
スーパーの特売日や閉店間際に購入すると、お得に食材を手に入れることができます。
▼単身世帯(勤労者)の1ヶ月あたりの食費の平均は43,617円です。
※総務省統計局「家計調査(家計収支編)2023年」
手頃なインターネット回線に切り替える
インターネット代は毎月発生する固定費なので、節約の余地がないかよく検討することが大切です。
以下の「GMOとくとくBB」は月額1,375円(税込)から利用でき、契約期間の縛りもなく、データ容量は無制限です。
最短即日発送が可能で、お得なキャッシュバックも付いているため、現在のインターネット代が高いと感じる方はぜひ検討してみてください。
専門家にアドバイスをもらうのもおすすめ
家計の見直しや節約方法について、専門家に相談してみるのもおすすめです。
ファイナンシャルプランナーに相談すれば、自分に合った節約方法を見つけられるだけでなく、将来必要な老後資金や子どもの教育費についても把握できます。
また、保険や住宅ローン、電力会社、マイカーローンの見直しについてもアドバイスを受けられます。
「リクルートが運営する保険チャンネル」であれば、スマホやパソコンからオンラインで相談でき、何度でも無料で利用できます。
この機会に、単身赴任の生活費やお金に関する悩みを相談してみてはいかがでしょうか。
単身赴任で生活費が足りない!そんなときの対処法
単身赴任は何かとお金がかかりますよね。生活費のやりくりは悩みの種…。
生活費が足りない!なんてこともあるかもしれません。
ここでは、単身赴任の生活費が足りないときに考えられる対処法を3つ紹介します。
※カードローンなどでお金を借りる方法もありますが、それは最終手段と考えていますので、ここでは触れません。
夫の副業で収入を増やす
夫が副業で収入を増やすことで、生活費の不足を補うことができます。
近年は、スキマ時間にできる副業も増えています。
■主な副業・収入の増やし方
- クラウドソーシングサイトを活用する
WebライターやWebデザイン、プログラミングなど、さまざまな仕事をクラウドソーシングサイトを通じて受注できます。 - スキマバイトをする
1〜2時間のスキマ時間を利用してアルバイトを行うことができます。 - ポイ活を行う
ポイントサイトを利用して、アンケートや動画視聴、ゲームを行い、お小遣いを稼ぐことができます。
妻が仕事を増やして収入を増やす
妻が仕事を増やすことでも、家計の収入を増やすことができます。
- パートやアルバイトを行う
短時間の仕事であれば、家事や育児との両立もしやすいでしょう。 - 正社員として働く
フルタイムで働く場合は、収入が大きく増える可能性があります。 - 在宅ワークで稼ぐ
クラウドソーシングやポイ活など、在宅でできる仕事であれば、空いた時間を有効活用できます。 - モニターに参加する
飲食や美容などの副業モニターを通じてお小遣いを稼ぐこともできます。お客さんとしてサービスを利用し、評価する仕事です。
夫婦でよく話し合って、無理のない方法で生活費の不足を解消しましょう。
さらなる節約に取り組む
さまざまな節約を試みても生活費が足りない場合は、専門家(ファイナンシャルプランナー)に相談してアドバイスをもらうとよいでしょう。
プロの視点から、効果的な節約術や家計改善策を提案してもらえます。
また、老後資金や教育費、マイホームの費用など、将来のお金に関する悩みについても相談できます。
「リクルートが運営する保険チャンネル」であれば、スマホやパソコンからオンラインで相談でき、何度でも無料で利用できるためおすすめです。
まとめ
単身赴任の生活費は地域やライフスタイルによって大きく異なりますが、単身世帯の平均的な生活費を参考にすると、16万〜20万円が目安になります。
会社によっては単身赴任手当や家賃補助、帰省手当が支給される場合もあり、これらを活用すれば家計の負担を軽減可能です。
生活費の渡し方には、銀行振込やクレジットカード払い、現金手渡しなどがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
夫婦でよく話し合い、状況に応じた最適な方法を選びましょう。
こちらの内容を参考に、生活費をいくら渡すか早速決めてみてください。
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